手足のしびれ
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①手の痺れ
・文字や絵などを書きにくい
・調理時に包丁や器具を扱いにくい
・器具が扱えないため食事がしにくい
・睡眠途中で目が覚める
・服のボタンが掛けづらい
・手が硬直してくる
・ものをつまむ動作ができない
・持っているものを落としそうになる②足の痺れ
・歩行がしにくい、走れない
・段差に引っかかり転びそうになる
・長時間の立位、座位がしづらい
・足がむくんでくる
・屈伸動作ができない
・起床時にうまく起きれない -
手足のしびれにおける当院の考え
長時間の正座や腕枕をして寝るなどの血管が長時間圧迫されて酸素不足になる「血管系」のものがある。血管自体に損傷や硬化しているものもある。「神経系」であれば、痺れている神経の分岐しているところが筋肉や靭帯などの軟部組織によって圧迫されている場合や外傷によって神経が微小損傷している場合がある。冬や寒い場所だと筋肉が冷えると同時に血管も細くなってくるのでやはり血流が流れていない。これらを踏まえて、何らかの原因による血管自体の酸素(栄養)不足によって痺れが起こることが多い。血液に含まれている酸素は筋肉や臓器に送られて活動することができるがその流れを止めてしまうと酸素不足によりその部位の感覚神経が過剰に反応し脳へ伝達される。
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手足のしびれを放っておくとどうなるのか
「血管系」であれば一過性なので時間が経てば戻ってくる。だが、血管自体に問題があると筋肉、臓器の機能不全が起こり肢の硬直、病気まで来すことがある。腐食してしまい回復の余地がなければ切断せざるを得ない「神経系」だと損傷している部位を正常に戻さなければその神経から下位の部分が振戦、筋力低下、最悪は機能不全を起こす可能性が出てくる。そうなると日常生活の動作はもちろん仕事、競技をされている人に支障を起こす。自分で身の回りの行動ができず、要介護者が多くなってしまうと家族や施設に頼ってしまう。健康寿命の低下の恐れが大きくなってしまう。そのため早期の発見、予防、改善の方法を見出すことが必須となり自己管理も必要。
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手足のしびれの軽減方法
「血管系」で圧迫による痺れだと筋肉の柔軟性が必要になってくるため可能な限りの運動、ストレッチを行うことで軽減ができる。冷え性などがある方は体を冷やさないよう着衣にも気をつけることを勧める。血管自体の問題だと「動脈硬化」がある。日常生活から食事の仕方を変えることが重要である。特に飲酒や塩分、カロリーには気をつけ生活する。「神経系」であれば軟部組織による圧迫だと位置異常を解消することが大切。損傷している場合であれば、保存療法や手術に適応させる必要がある。リハビリ中でも動けない場合、動かない部位があれば前述でもある様にできる限りの可能な部位の運動や温めて少しでも軟部組織の硬化を防いで二次予防にもなる。
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お勧めする手足のしびれに効果的な施術メニューは?
①手技
全身的に行うことで全身の血流の向上を促す②温熱
特に冷える箇所を温めることで筋肉の硬直の予防、血流の向上ができる③電気
他動的に筋肉を動かすことができる④筋膜ストレッチ
特に下肢の痺れがある方に有効。筋肉の固さ、圧迫によるものだと柔軟性を高めることができる⑤矯正
体の歪みによる軟部組織の硬さ、位置異常を解消する。全身で行うことが理想⑥鍼灸
筋肉に強刺激を与え緩めることができる⑦肩甲骨はがし
上肢の痺れに有効。頸や肩甲骨周りの可動域を広げることによる複数箇所の圧迫を防げる⑧頭蓋骨矯正
頸の筋肉を解し「胸神経叢」を刺激することで上腕、前腕、手、手指の神経痛を軽減することができる。 -
軽減するために必要な施術頻度は?
一番は毎日ご来院いただき施術させていただく。
とともに生活背景を踏まえ、アドバイスを行いサポートをする。
症状が緩和されてきたら頻度を週1回や2回におとし予防や健康の意識を高めるために施術の継続を促していく。