腱鞘炎
痛み
・運動時痛、夜間時痛、安静時痛、振動時痛などがあり、生活している中で治療をせず放っておくと緩和することのない持続的な痛みが続いていく。
・最初は鋭い痛みから少しづつ鈍くなる。
腫脹
・軟部組織が傷ついてしまっているため、起こる。
熱感
・炎症を起こしているために、血液を回し栄養を補給させようとする。
可動域制限
・腱鞘炎になった箇所の動き(屈伸動作、捻転動作)ができなくなる。または、可動域が減少してしまう。
発赤
・炎症のため出てくる。
腱鞘炎に対する当院の考え
腱鞘炎とは、筋肉の先にあり骨に直接ついており人間のあらゆる動きに際に最も張力を発揮する「腱」とその「腱」を外側からドーナツ状で囲って守っている「腱鞘」が繰り返される動きや力の大きい動きをすると摩擦が起こり、それが繰り返されると「腱」を外側から守る「腱鞘」が硬くなり、周りの組織(血管、腱)を圧迫し炎症を起こしてしまうものである。特に手指や手首が多く、主婦など女性に多く見られる。原因としては、手首だと調理の際のフライパンを返す動作、清掃の際の手首のスナップ動作で発症してしまう。手指の場合は裁縫や細かい作業が必要になってくると普段より負荷をかけてしまうことにより発症する可能性が極めて大きくなってくる。
腱鞘炎を放っておくとどうなるか
腱鞘炎と良く聞かれるため、放っておく方が多いが1番に気をつけて欲しいのが症状の中でも「可動域が減少する」ことである。人は自己治癒能力が秀でているため炎症の症状は時間が経つとなくなってくる。それとともに順化の早い生き物であるがために痛みも数日すると慣れ炎症が引いてくると減少してくる。だが、何もせず放っておくと軟部組織である「腱鞘」は硬くなったままであり腱がいくら正常だとしても腱鞘にあたり動ける幅、可動域が減少してしまう。人体で最も精密な手指で起こると裁縫はもちろん生活にも支障が起こり特に手首で起こると手指の筋肉はもちろん。細かい組織が多数散りばめられているため手首より以下の動きをもの制限が起こる。
腱鞘炎の軽減方法
①保存療法
・症状が初期の段階で発見でき、かつ軽度のものであれば治癒速度は早く1ヶ月期間内で
改善してくる。効果は明白である。
②温熱療法
・軟部組織であるので柔軟性を取り戻し改善させていく。
③運動療法
・可能な範囲での動きを行い可動域の減少を防ぐため、治療が終わっても問題なく動きを起
来させるために継続的に行う必要性がある。
④薬物療法
・改善が見られない、悪化傾向のある場合であれば腱鞘内に(ステロイド剤など)直接投薬
し治療効果はやめる
⑤手術療法
・長時間放って起きてしまい。上記の治療方法で改善が見られなければ行う。
腱鞘炎に対する当院の施術メニュー
①電気治療
・他動的に動かすことが可能になり、細かい動きを発生させやすくするために必要である。
症状が出ている範囲はもちろんだが、余裕があれば隣接している箇所や腱が付着している
筋肉の逆側など他部位にも電気を促して、二次症状に備えていく。
②鍼治療
・患部自体や付着している筋肉、筋膜にも鍼を打っていく。①でもそうだが現在の症状を
緩和させることはもちろんだが今後の症状にも注目して治療を行う必要がある。
手指であれば(手指〜前腕遠位)手首であれば(手指〜上腕遠位)まで観察をし、治療の
範囲と決めても良い。
③手技治療
・他動的に無理なく患部を動かしていく「人ー人」であるので聞けるのが1番のメリットで
ある。
施術頻度はどのくらいか
理想としては、毎日の継続的な治療が必要である。
やはり改善すべきは現在の症状と未来の症状である。
治療の必要性を十二分に説明した上でセルフケアをしっかりと話し
治療を行なっていく形が一番の治療方針である。