足底腱膜炎
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疼痛
部活練習や家事、仕事帰りなどに痛みが出る。慢性化すると朝起きた時、動き出しなど初動時に痛みが出てくる。
日内変動
朝、特に起床時に痛みが出てくる。だが、日中になると痛みが消える。
歩行困難
痛みにより歩行が困難になる。足趾に力が入らなくなり、足を蹴り出すことが難しく足を引きずって歩いてしまう。
神経痛
足の底面には表面にも広がる神経が密に広がっており、手に対して神経の数も多い。
関節拘縮
足関節、リスフラン・ショパール関節・足趾関節の関節が強張る。
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足底腱膜炎に対する当院の考え
足底筋膜炎は後天的な原因がほとんどである。解剖学として踵の骨から足の指にかけて強靱な繊維(腱)が膜のように広がる。その他の足の構造として土踏まず(縦アーチ)・横アーチがあり歩行の補助を行なっている。役割は身体の自重を支え歩行やランニングによる衝撃を吸収している。この縦のアーチ・横のアーチが歩行やランニング、より負荷のかかるジャンプ動作の際に構造がずれ、腱膜が炎症を起こしてしまっていることで足底筋膜炎になってしまう。このずれ・炎症を改善することができれば症状を緩和することができる。後天的な原因は日常生活を変えれば改善可能。
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足底腱膜炎を放っておくとどうなるのか
足底筋膜炎を放置しておけば疼痛・運動時痛が強くなり、安静時にも痛みが出てくる。関節は拘縮ではなく、不動になり歩行困難ではなく歩行不全になる、長期臥床となれば続発する症状が多く増え下半身に多い深部静脈血栓症など血管に支障が出る。軟部組織だけの異常が骨の異常に進行してしまう。骨の炎症である「骨棘」が形成される。骨棘が形成されれば予後は不良となり手術しか改善の余地がなくなる。手術を行なってもすぐ改善するわけではなくリハビリも加えて長期の療養期間、改善期間が必要になってくる。初期段階での要治療が必要になってくる。
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足底腱膜炎の改善方法
どの時期にも対応する改善方法は安静である。患部を動かさないことが1番の解決方法であり、慢性になっても必要な方法である。初期段階ではまだ炎症の中でも症状が軽い為、見過ごしてしまうことがほとんどである。運動後に痛みが発覚する場合も運動したから、筋肉痛の様なもの。など誤認してしまう。その様な状態を見過ごさないためにも予備知識が必要である。運動後や1日の終わりなどで疲労が蓄積され起こる痛みは腱が伸びた状態のため風呂や軽度のストレッチなど患部を軽めに動かしていき代謝を上げていき不純物を流すことが必要である。
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足底腱膜炎の改善に効果的な当院の施術メニューは?
①足の極み
・縦アーチ、横アーチを再形成していく。足底筋膜の起始・停止である踵骨、中足骨の調整
を行う。その他にもリスフラン関節やショパール関節の調整、足趾の調整を行なっていき
足底腱膜の負荷を下げていく。
②鍼灸治療
・炎症が強い状態、可動域の不全があった場合に適応する。
③筋膜ストレッチ
・足底腱膜に負担がかかると下肢全体に負担が起き、歩行が可能になっても筋力不足や柔軟
性が足りずまた再発や新たな怪我を起こしてしまう可能性が高くなってしまう。
④電機治療
・炎症が強く、鋭い刺さる様な痛みの際に適応。 -
その施術を受けるとどう楽になるのか
炎症症状が改善し痛みの緩和・可動域の改善が期待できる。足底筋膜炎に起こる1番の症状は疼痛である。疼痛が改善されれば身体的なものはもちろん精神的なストレスからも解放される。運動を趣味としている患者様は運動がしやすい立ち仕事が多い患者様は仕事が終わっても痛みがないというだけで症状が出ている患者様の生活の質は変わってくる。足は身体の自重を支えているため不良になった際の反動が大きく出るため早急な治療を要する。
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改善するための治療頻度はどのくらいか
慢性化してしまった場合は可能な限り毎日の様にご来院頂く必要がある。疼痛や可動域の制限がある方は特に施術の頻度を高めていく。可動域の改善がでてきた場合は週に1・2回の頻度。痛みが減少してきた場合は週に1回の頻度で行っていく。炎症症状が続く場合は期間に問わず治療を続けて行うことが必要で最善の方法である。